埼玉読売新聞の正月号に寄稿させていただきましたので、ご紹介させていただきます。

2018年1月31日

明けましておめでとうございます。お正月といえば凧上げ、おせち、お年玉、いろいろありますが、私の頭に真っ先に浮かんでくるのはお餅です。
私のクリニックは毎年、1月4日から診療をはじめるのですが、お餅を食べて銀歯が外れたという急患の方が朝から5人はいらっしゃいます。ネタみたいな話ですが、ガムとかお餅というのはやっぱりつめものが外れる原因になりやすいようです。ではもしお餅を食べなかったら、その銀歯は取れなかったのでしょうか?答えはNoです。お餅を食べたくらいで外れてしまうような銀歯は、遅かれ早かれ外れます。原因は銀歯と歯の間にある接着剤の劣化や噛み合わせの力による金属の変形などが考えられます。一般的に保険治療でいれる銀のつめものは、5年が耐用年数と言われています。もちろん10年以上もつこともありますが、多くの論文でつめもの5年程度、かぶせもの7年程度というデータが報告されています。意外と短いですよね。このデータからすると虫歯治療というのはある意味、治癒ではなく修理にすぎないと考えた方がいいかもしれません。
多くの患者さんは、虫歯になっても削ってかぶせれば治ると思いがちです。しかし虫歯治療は雨漏りをする屋根の修理と同じで、いくら上手に修理したところで5〜7年でほころびがでてきます。そして修理を繰り返すたびに歯は無くなっていき、いずれ喪失することになります。
では歯を失ったあとに入れるインプラントはどのくらいもつのでしょうか?インプラントの10年成功率は90%程度と言われています。平均耐用年数に関するデータはまだないのですが、私の経験上20年は確実に超えてくると思います。一般的な歯科治療とくらべても、インプラントはかなり長持ち治療法だと言えるでしょう。しかし、いくらインプラントがいいとはいえ、ご自身の歯に勝るものはありません。ですからまずはむし歯、歯周病にならないように予防することが何よりも大事なことだと思います。

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