切らない、縫わないインプラント手術

2009年5月9日

インプラント手術における最近のトピックスは「患者さんにやさしいインプラント」です。

以前はインプラントをするには、歯肉を大きく切り、骨を移植し、何十も縫合するといった大がかりな手術が主流でした。もちろん難症例に対しては現在もそういった手術を行いますが、骨のしっかりした方にはメスで切らずに手術する方法が行われはじめました。

これはフラップレス手術と呼ばれていて、歯肉のうえから骨に小さな穴をあけインプラントを埋める方法です。この方法でインプラントを行うと、通法にくらべ痛み、出血、腫れが断然へります。

手術は一見簡単そうですが、事前に3次元断層のレントゲンで骨の状態を精密検査し、その情報にしたがって思い通りに手術を行える術者でないとできない手術です。また患者様の骨の状態も重要な要素です。

怖くない、痛くないインプラントが本当に可能な時代になりました。

写真はフラップレス手術でインプラントをいれた直後の状態です。ガーゼなどで血液をふき取っていないにもかかわらず、出血はわずかです。また手術後も痛み止めは1錠しか飲まなくてよかったそうです。