白い歯にしたい?
2013年6月23日
「真っ白い歯にしたいんだよね!」よく言われます。
もちろん差し歯や義歯で真っ白な歯をつくることは可能です。でもそういわれてそのまま真っ白な歯をつくる歯科医師はいません。なんで?意地悪じゃないですよ。だって歯は白くないんです。青信号だって実は緑だってことをみんな知ってます。歯も便器のような白さにしたらおかしいのです。
では歯って何色なんでしょう?黄色?白?透明?ここでちょっとマニアックな話し。
色は①色相②明度③彩度という三つの属性で分類します。歯の話しだけではありません。①色相は青、赤、黄といった色の違い②明度は白に近づくと高く、黒に近づくと低い③彩度は色の鮮やかさです。
こういった属性を考慮して歯の色を測るための器具があります。(写真)
シェードガイドと言います。おそらくどこの歯科医院にもあるものです。これで歯の色を検査して差し歯や入れ歯などをつくります。通常、保険の差し歯はこの色のなかから選んでつくるのですが、保険のきかないセラミックなどはこの色のなかからさらに組み合わせてつくります。
セラミックの歯をつくるとき、技工士さんはそれぞれの歯にあわせるためグレーやオレンジ、ブルーを混ぜたりします。まさに職人技の一点ものなのです。