歯科恐怖症
2015年10月27日
恥ずかしながら、私は高くて狭いところが苦手です。具体的には飛行機や観覧車など。できることなら乗りたくない。かといって「恐怖症」というレベルではありませんから、必要に迫らせれた時は我慢して乗ります。ただ飛行機に乗る時にはお酒をのんですぐに眠るようにしています。
同じように、「歯科治療はなんとなく嫌だな〜」とお考えの患者様は決して少なくないと思います。しかしごく稀に、極度の恐怖心から口が開けられなくなったり、過呼吸に陥ったり、無意識に治療器具を手で払いのけてしてしまうような方もいます。そういった患者様は「どうせ歯医者に行っても、治療ができないから」と考えて虫歯を放置してしまうため、いつしか虫歯だらけで食事すら困難な状態になってしまうこともあるのです。
歯科恐怖症というのは、学術的に病名として認められている病気の一つです。なるべくリラックスした状態で治療ができるように環境を整えたり、音楽を流したり、術前に安定剤を飲んだり。様々な対応がとられてはいますが、もっとも有効な方法は静脈内鎮静麻酔を併用することです。
静脈内鎮静法は眠った状態での治療がうけられますが、全身麻酔とは違い呼吸は患者様ご自身でおこないます。術中の記憶は全くありません。また麻酔科専門医の全身管理下でおこなわれますので、安全性は十分確保されています。保険適用外の治療となってはしまいますが、3時間程度の集中治療で一気に治すことも可能なため、歯科恐怖症の患者様からは大好評いただいております。興味のある方はお気軽にご相談ください。