目立たない矯正

2018年5月21日

近年、デジタル技術が急速に進歩し、車の自動運転やAIなど世の中が大きく変わりつつあります。そしてこの流れは歯科領域にも確実に波及しており、その一つとしてマウスピース矯正という治療法が注目を浴びています。矯正といえば、歯の表面に金属の装置をつけて治すイメージがあるかもしれません。「矯正はしたいけど、あのハリガネみたいな装置が目立つから…」と諦めていた方も少なくないと思います。しかしマウスピース矯正であれば、とりはずし可能な透明のマウスピースで治療できるので、一見すると矯正していることがわかりません。この方法は、現在の歯並びを3Dスキャナーで読み取り、理想的な歯並びをコンピューター上で再現します。そのデータに基づいて作製されたマウスピースを毎週交換することで、歯並びを治していきます。もちろん全ての症例にマウスピース矯正が適応できるわけではありませんが、現在当院では3割くらいに適用されています。これからの歯科医師には、従来の職人的技術を基本としつつ、こういった最新のデジタル技術を使いこなす能力が必須になると感じています。

 

上記は埼玉よみうりにも掲載されています。