インプラント術後CTの効果
2012年8月22日
インプラント手術前にCT撮影を行うことは、もはや常識となっています。当院では術前CTはもちろん、手術直後のCT撮影を推奨しています。
術後CTの意味は以下の二点です。
①インプラントと神経、血管の位置が手術直後に確認できるため、安全を確認したうえで患者さんが帰宅できる。
②術者が自分のオペを客観的に分析でき、フィードバックが得られる。
特に最近はインプラントによる神経麻痺などが問題となっていますが、マスコミの過熱報道もあって実際には全く心配がない手術でも、術後に「しびれる」と不安を訴える患者様がいらっしゃいます。術後は患部が腫れたり、熱をもつことがありますが、これが「しびれる」という言葉で表現されるのだと思います。
こういったケースでも術後にCTをとっていれば、神経麻痺、血管損傷はないことを正確に確認でき不安を払拭できるはずです。
CTはレントゲンですから放射線の被爆によるデメリットは考えられますが、現在当院に導入されているCTは、一回の撮影で日常生活2日間で自然から浴びる放射線量程度しかありません。
歯科用CTは1000万円を超える機器のため、まだまだ設備している医院は少ないですが、インプラントを行ううえでは欠かせないと実感しています。