臨床研修指導歯科医となりました

2011年11月14日

東京医科歯科大学の主催する研修を受け、厚生省認定の臨床研修指導歯科医となりました。現在、歯科医師は六年間の歯科大学を卒業後、国家試験(合格率70%前後)に合格すると一年間の研修医制度が義務づけられています。この制度、実は私が大学を卒業したころはありませんでした。私が大学にいた頃は6年生の時点で非常に充実した臨床研修を行う体制があり、患者さんの治療もどんどん行うことができました。しかし最近では大学にもよりますが、歯科大学を卒業した時点では一度も虫歯を削ったことのないという歯科医師が少なくないようです。これではまずい!ということになり歯科医師になるには一年間の研修が必要というこの制度が始まりました.今回はその研修医を指導する歯科医師として認定をうけたという報告です。
なお、認定を受けるにあたり合宿形式で朝9時から夜10時までの研修があったのですが、そこで久しぶりに多くの大学病院で勤務する友人に再会することができました。自分の同期が大学では若い先生を指導する立場になっており、”ゆとり世代への指導法”については特に話が盛り上がりました。
最終的には『俺たちのころはさぁ、週休一日で診療して、休みの一日に勉強してたよね〜』なんて典型的なおっさんの会話になってしまうのですが、その一方時代にあわせたスタイルに変化、適応することは非常に重要です。
いくつになっても柔軟な姿勢をもち続け、相手にあわせ自分をかえられる能力は、教育でも歯科診療でもとても大事なことです。