顎関節症の原因となるTCHって?
2012年10月16日
今あなたはリラックスしていますか?
Yesと答えた方へもう一つ質問です。あなたの上下の歯は今接触していますか?
Yesと答えた人は要注意です。
最近、歯科領域でTCH(tooth contacting habit)といわれる疾患が注目されています。文字通り歯をくっつける癖、噛みぐせです。
人間はリラックスしている時、上下の前歯に2~4ミリの隙間ができます。ためしにぼーっとしてみてください。そう、だらしなく開いたかんじです。これを安静空隙といいます。(写真を参照下さい)
一方、TCHがある人は不用意に噛みしめる癖があります。テレビを見ている時、寝ている時、趣味の時間を楽しんでいる時につい噛み込んでしまうのです。
「踊る大捜査線」で柳葉敏郎演じる室井さんはTCHの典型ですね。
日常的に噛みしめをしてしまう人は、顎関節症、歯周病、虫歯のリスクが高まることがわかっています。
ふとした時にご自身は歯は噛み込んでいるか、あいているか、確認してみてください。
なお強く噛みしめていなくても、軽く歯を接触し続けた状態だと顎の筋肉が緊張し、顎関節への血液循環が悪化することで、顎関節症が発症することもあります。「私はくいしばってなんかないよー」という方もTCHがあるかもしれません。
虫歯、歯周病と同じくらいこわい”TCH”、マウスピースなどを使って治療もできます。気になる方はご相談ください!