「先生達は新しい技術とかって、どうやって習得するの?」
2017年9月3日
先日、患者さんから聞かれました。
確かに歯科の技術や材料は日進月歩で進化しています。ちょっと怠けているとあっという間に時代の変化に遅れてしまうので、私はいつもアンテナを全開に張り巡らせています。論文や業界誌に目を通したり、学会に参加したり、各分野で最新の研究に携わる友人の意見を聞いたり。まずは真偽を疑う前に情報に触れるよう心がけています。
次にその中で有効だと判断した材料や治療法はさらに細かく精査していきます。治療の効果がどれほどあるのか、リスクはどうなのか、接着剤ひとつとっても様々な角度から検証していきます。こうやって納得いくまで調べた上で、本当に効果が期待できるようなものだけを臨床に応用してくわけですが、その際問題になるのが技術的な側面です。
歯科治療というのは、どれだけ知識があってもそれを使いこなすだけのテクニックがないと全く意味がありません。そこで活躍するのがマネキントレーニングです。ゴム製の唇や舌がついたマネキンに人工の歯や抜歯した本物の歯を装着して、スキルアップに励みます。インプラントや歯周外科などのトレーニングでは、豚の顎骨を使用することもあります。模型と実際の患者さんでは大きく違うこともありますが、マネキンで十分なトレーニングを積んでおくと、自信を持って診療にのぞむことができます。
写真は最近の昼休み風景です。北上尾歯科のマネキンは毎日、治療をうけてクタクタになっているようです。