フッ素は猛毒!?

2017年7月31日

フッ素は原子番号9の元素名で、自然界にごくありふれた物質のひとつです。人間がフッ素を摂取すると猛毒になります。

「えー、フッ素が猛毒なら子供にフッ素塗布したらだめじゃん!」     そんな声が聞こえてきそうですが、そんなことはありません。

実はフッ素という元素は、非常に強い酸化作用があるため単体ではほとんど存在せず、他の元素と化合したフッ化物という形で存在しています。歯磨き粉や洗口剤に含まれている「フッ素」ももちろんフッ化物です。ですから安心してご使用いただけます。

「そうはいっても、おんなじフッ素からできているのに大丈夫なの?」

そう心配になるのも当然かもしれません。しかし、元素というのは他の元素と化合することで全く違うものにかわるんです。
例えば、空気中にもふくまれる二酸化炭素(CO2)に大きな毒性はありませんが、一酸化炭素(CO)は一酸化炭素中毒の原因にもなりますよね。
このようにたった一つのOがついただけで、性質がまったくかわります。

 

フッ素には以下の作用があり、虫歯予防の効果が認められています。

予防歯科におけるフッ素の安全性は確立されていますので、ご安心ください。

 

  1. 耐酸性・結晶性の向上

フッ素は歯の表面にフルオロアパタイトという防御層をつくり、虫歯になりにくい歯をつくります。

  1. 抗菌作用

虫歯菌(歯垢)から酸が作られる流れを抑制したり、フッ素自身が抗菌作用を示します。

  1. 再石灰化の促進

虫歯になりかけた歯の表面に、唾液中のカルシウムやりん酸をくっつけて修復します。