金属を使わないブリッジ

2015年2月25日

「ブリッジにすると、ニセモノの歯ってわかっちゃうのかしら?」ある患者さんがすごく心配されていました。
この写真をみていただければ、そんな不安は無くなるのではないでしょうか。先日、セットしたオールセラミックのブリッジです。紫の部分の歯を喪失したため、黄色い部分の歯を土台にしてブリッジにしています。写真で見えている部分は全てセラミックですが、ご自身の歯とくらべても見分けがつかないと思います。

歯を失った時は、インプラント、ブリッジ、入れ歯のどれかを選択することになります。ブリッジは失った歯の両隣を土台にして歯を作る方法です。固定式なので取り外しはしませんが、両隣の歯を削る必要があります。最近ではインプラントが進歩したことでブリッジが注目される機会は減りましたが、ブリッジに使われる素材も大きく進歩しています。

従来セラミックのブリッジは、強度面を考慮して金属性フレームのうえにセラミックをはりつけるタイプが主流でした。しかし最近では強度の高いセラミックが開発されたので、金属を一切使用しないオールセラミックブリッジが主流となっています。これにより、金属アレルギーの問題がなくなり、透明感のある自然な歯をつくることができるようになりました。
ただしこのセラミック、全て歯科技工士の手作業によるオーダーメードです。そのため、つくる人の技術によって仕上がりが大きく違います。いつも夜遅くまで頑張って、質の高いセラミックの歯をつくってくる当医院の技工士には本当に感謝しています。