ジルコニアは最高か??

2011年3月10日

オールセラミック(金属を一切使用しないセラミックの歯)にジルコニアが適用されて以来、審美歯科の領域ではジルコニア一色の時代となりました。
ジルコニアはロケットの外壁にも使用されるように、非常に耐久性が高く、軽く、金属アレルギーの心配がない優れた材料です。

しかし、ここ最近ジルコニアに対する否定的な症例発表、論文を目にします。はやりものには必ず批判が伴うものですが、ここ最近のジルコニアに関する論文は「ひがみ」では片付けられない類いのものです。

ひとことでジルコニアクラウンといいますが、実は全てジルコニアでできているわけではなく、内部のフレーム部分だけがジルコニアで表面はセラミックで作られています。
天然の歯がもつ透明感や質感、複雑な色調はジルコニアだけで再現することはほぼ不可能です。(写真の一枚目がジルコニアのフレーム、二枚目がジルコニアフレームのうえにセラミックをはった完成形です。ジルコニアだけではただ白いだけといった感じです。)

このジルコニアフレームと表面のセラミッックとの接着、歯とジルコニアとの接着に問題がある可能性が示唆されているのです。

当医院でもジルコニアの症例はありますし、ジルコニアは駄目だ!と批判をする気は全くありません。ただし、あらゆる症例で「ジルコニアは最高です」というのもどうかと思います。
多くの治療法の中から、その都度ベストと考えられる方法を選択する柔軟さが重要ではないでしょうか。

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